世界の大学へ進学めざす


「あしながアフリカ遺児教育支援100年構想」の第一期生人が、ついにウガンダに到着しました。記念すべき第一期生は、アフリカ大陸サブサハラか国の中のタンザニア、エチオピア、ケニア、ルワンダ、ガーナ、ベナン、コートジボワール、ガボン、モザンビーク、ウガンダからの10か国10人。ウガンダ共和国の建国記念日である10月9日、日本のあしなが育英会とテレビ電話でつなぎ、玉井会長の訓話で「100年構想」がスタートしました。

この10か国10人の遺児たちは、本年7月、あしなが育英会の役職員11人が6チームに分かれて各国を回り、現地の大学教授や教育関係者らと面接をし、応募43人の中から各国1人の精鋭10人を選びました。

10か国の遺児たちは、厳しい生活を送りながら懸命に勉強して何とか高校を卒業した努力家たち。ルワンダのアンジェリークさんは、1歳の時に大虐殺で両親を殺害され、親戚からのいじめに耐え、極貧の中、懸命に勉強を続けて高校を卒業しました。エチオピアのアベベさんは、両親を亡くした後も勉強することをあきらめず、弱者のための医者を目指し、あしながウガンダにやってきました。


10か国を代表する10人の遺児たちは、あしながアフリカ遺児教育支援100年構想第一期生として、2014年10月から12月まで、あしながウガンダで勉強特訓を3か月間行い、世界の大学を目指します。この勉強特訓合宿は、本会の外国人スタッフ4人がサポートしています。サマンサさん(米国ヴァッサー大卒)とサイモンさん(英国オックスフォード大卒)は、10人の受験大学を世界の大学から選びました。1万8千以上あるといわれる世界の大学から、一人ひとりと個別面談を重ねながら受験大学を決める気の遠くなるような作業。受験大学を選定した後は、彼ら10人の英語など必要な語学力アップと小論文エッセーを指導しています。毎日朝から晩まで3か月間休日なしでの指導が続いています。

来年7月に竣工する「ウガンダ心塾」での心塾塾監目指し、ウガンダ遺児出身のマトブさん(早稲田大卒)、クリスティーンさん(国際基督教大卒)も10人のアフリカ遺児らと一緒に過ごしながら生活指導を行っています。同じアフリカ出身の遺児卒業生として、日本の大学4年間で学んだ経験をもとに、世界の大学を目指す彼らのロールモデルとしてアフリカでがんばりたい、といっています。

ウガンダでの日本大使就任以来、このアフリカ100年構想に深く賛同、応援してくれている在ウガンダの藤田順三特命全権大使も10月23日に駆けつけ、猛勉強中の第一期生一人ひとりに励ましの言葉を送ってくださいました。

新しい時代に必要な心ある真のリーダーを目指し、世界の貧困削減につながる壮大なアフリカ遺児教育支援100年構想が、10人の遺児と共にウガンダでスタートしました。

ウガンダ心塾 ーあしながOBが設計

ウガンダ心塾を建設するにあたって、アフリカ各地から集まる学生たちが共同生活をしながら切磋琢磨し、海外へ進学していく学生にとって第二の故郷となるような場を目指しました。
また標高が高く、からりと一年中快適なウガンダの気候を享受しながら、仲間たちとアフリカの未来を語り合い、勉学に励むことのできる環境となるよう計画しました。

第一期工事として、2012年11月から男子寮棟、学習棟、食堂兼多目的ホールの建設をはじめ、2013年の12月に完成しました。建設にあたっては敷地周辺でつくられた焼成レンガなど、現地で入手可能な材料を用い、できるだけ重機は使用せず、ウガンダ人労働者とともに進めました。また、女子寮棟、事務所棟、宿直室の建設が第二期工事として今年10月に着工し、周辺のフェンス、外構工事も含めて、来年7月の完了を目指して工事を進めています。

すべて完成すれば、男子学生20人、女子学生20人の合計40人を受け入れることのできる心塾となります。



1期生のご紹介


アルベルト・アーメル・コンベット(18歳・ベナン)【会計志望】


素晴らしい機会
私は両親を亡くしたあと、ベナンのある孤児院で育ちました。この100年構想は私たちにとってまたとない素晴らしい機会です。今の合宿の目標は、希望の大学に行けるように勉強をがんばること。アフリカは工業面で遅れているので、卒業後は母国に戻って工業に関わるビジネスを興したいと考えています。


ヒラリー・オドヒアンボ(21歳・ケニア)【情報工学志望】


世界をつなぐ仕事を
長年病気だった父が今年亡くなってしまいました。経済的に進学は非常に困難な中、自分にこんなチャンスが巡ってくるとは思っていませんでした。大学ではITを勉強して、世界中の人をつなげる仕事をして、あしながにも貢献できればと思います。


ハフトゥ・アベベ・ダービュー(20歳・エチオピア)【医学部志望】


医療で貢献したい
私は公立の高校を卒業しましたが、エチオピアではまだまだ教育の質が低いです。通っていた学校には実験室さえありませんでした。よって、私にとってこれは人生最大の機会です。両親を病気で亡くしたため、将来は
医者になって、エチオピアの医療に貢献したいです。


スーザン・ニムロド・キラミレ(20歳・タンザニア)【医学部志望】


母国の力になりたい
今回の百年構想・ウガンダ合宿では皆で協力して、お互いを励ましあいながら一生懸命、勉強をしました。大学では医療を勉強して、母国で医者になり、あしながが私にしてくれたように、母国で困っている人たちの力になりたいです。


ガエル・ボンガサ・レンガラ(19歳・ガボン)【国際関係志望】


笑いあう友達できた
両親を亡くし、私は姉夫妻と一緒に暮らしてきました。今回の合宿は、一緒に心から笑いあえる友だちがたくさんできて、英語もずいぶんと上達しました。大学では国際関係を勉強して、さまざまな国の政治を学び、将来は外交官になりたいです。


コンフォート・セナ・アビー(20歳・ガーナ)【法律志望】


孤児院で暮らした
私は人生20年間、孤児院で育ちました。たくさん良い人々にも出会って、良い学校にも通わせてもらいましたが、「家族がいないこと」はいつも寂しかったです。将来は法律を勉強して母国の子どもに権利を与える仕事をしたいです。そして私と同じように、家族がいなくて苦しんでいる子どもたちの力になりたいです。


エマーシオ・フェリスベルト・ナンプロ(19歳・モザンビーク)【地学志望】


環境保護を学びたい
両親を亡くし6人の兄弟がいます。父を亡くしたとき、自分の人生がどうなるか想像することもできませんでしたが、生活は大変厳しくなりました。こういった機会をいただいて、大学で勉強ができるなんて夢のようです。大学では環境保護を学んで、永続的で自然に負荷のない資源の使い方を学びたいです。


ドグバ・ジャジ(17歳・コートジボワール)【航空学志望】


夢をかなえる切符
父を亡くし、叔父が面倒を見てくれていましたが、経済的に大学への進学は難しく、この機会をもらってとてもうれしいです。これで夢をかなえる切符を手に入れることができました。大学では航空学とビジネスを学び、航空面で母国やアフリカの発展を目指したいです。


アンジェリーク・ウワベラ(19歳・ルワンダ)【国際ビジネス志望】


あしながは第二の家
両親は私が2歳の時に反乱軍の犠牲になり、私は完全に孤児になってしまいました。あしながは私にとって第二の家です。先生や仲間の励ましのおかげで素晴らしい将来を想像できるようになりました。これまでずっと貧困に苦しんできたので、将来は国際ビジネスを勉強して自立し、自分の会社を作りたいです。

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